歌手オーディションの最初の第一歩といっていい「デモ音源」。
オーディションのほとんどが最初に「デモ音源」を提出するように、となっています。
質の高い「デモ音源」に仕上げるためにはテクニックが必要です。
この記事ではオーディション用の選曲から録音方法、注意点まで詳しく解説していきます!!
デモ音源~どんな曲を選べばいいの?
「好き」な曲よりも「得意」な曲を優先しよう!
そうすることで本来の実力が伝わりやすくなる!
家族や友人などにも歌を聴いてもらって、客観的な意見を聞いてみよう!!
なるべく日本語の曲を選ぼう!英語の歌はネイティブでもない限り、下手に聴こえて
しまい、低評価に繋がってしまう可能性があります。
イントロが短い曲を選ぼう!なぜならデモ音源では「イントロ」「歌いだし」が最も
重要だからです!(出だしの30秒聴いて興味がなければ最後まで聴いてもらえない
可能性があります。)
複数の曲を録音する場合は、音量が曲によってバラバラにならないよう注意しよう!
審査員が連続して曲を聞いた時に、統一感がなく聞きずらくなってしまいます!
複数の選曲で重要なのは、「バラエティ」に富んだ構成にすること!
偏りがないようさまざまなジャンルから得意な曲をピックアップすること!
同じような曲ばかりにならないように構成を練ること!
曲調はアップテンポ&バラードを上手く織り交ぜて、自分の歌の幅の広さを
アピールできれば良い!!
かならず1曲目に一番得意だと思う曲を持ってくる。
でないとそのあと曲を聴いてもらえない可能性がある。
また1曲目は「アップテンポでノリの良い曲」にすると、印象に残りやすい。
カバー曲を選曲した場合は、似せる(コピー)のではなくあくまでもカバーとして
歌う!
カバー曲でいくか、 オリジナル曲を使うか。
結論どちらであっても選考に有利・不利ということはありませんが、オリジナル曲が
あると「曲つくりが出来る」という点でよりチャンスが広がります。
録音後の入念なチェック不可欠。第三者にも聴いてもらい確認してもらうと安心です。
モノマネはしない。モノマネをすると本来の声や歌い方が出せず、個性が出せない可能性あるから。
加工しすぎないようにしましょう。加工ソフトによってエコーやリバーブをはじめ、自分の歌声をよりうまく聴こえるよう加工することができますが、審査員に本来の声が伝わりづらくなります。
デモ音源~作り方はどうしたらいいの?
歌う曲を決めたら実際にどのように音源作りをしたらよいか具体的に解説していきます。
スマホの他に専用アプリが必要になります。
アプリの中でもカラオケ音源とボーカルの音量調節など後から操作できるような、多重録音対応の
アプリがよいです。
専用アプリには「Music Maker JAM」や「GarageBand」などたくさん用意されています。
中でも細かい操作が可能な純正アプリの「GarageBand」がおススメです。
「GarageBand」(無料)
注意点
❶スマホのマイクは昔に比べて性能がよくなりましたが、同時にノイズも拾いやすく
なっていますので、録音環境には十分気をつけましょう。
❷自分本来の声を聴いてもらう為、エコーやエコライザーなどのエフェクトの
かけ過ぎに注意しましょう。審査側は応募者のありのままの表現力を求めています。
❸自宅での録音では、どうしても声量が小さくなってしまうので意識して大きめの声を
出すようにしましょう。
❹スマホで撮った声はこもってしまったり、先程のノイズを拾いやすくなるなど完成度
は劣ってしまうことを覚えておきましょう。
❺録音後は、音程の正確さの他、表現力や滑舌などもセルフチェックして下さい。
他の人に聴いてもらって意見を求めるのも良いと思います。
お金は少しかかりますが、自宅で録音するより高音質で録音できます。
カラオケ店によっては、録音機器を無料で貸し出しているところもあります。
また店舗内にレコーディングルームを設置しているお店もあります。
このレコーディングルームは録音を前提としているため、多くの場合(レコーディング
スタジオにある)コンデンサーマイクが備わっています。
一番手軽なカラオケDAMの録音サービス『即席カラオケCDプレス2』がおススメです。
※カラオケを録音してCDに焼けるシステム
※DAMが販売している専用のCDのみなので、ご注意してください!
CDを焼く用の機械が設置されている部屋を予約しましょう。
※すべてのカラオケ屋に設置されている訳ではありません。確認の上出向きましょう。
『即席カラオケCDプレス2』で録音!!
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注意点
❶ボーカルの邪魔になりますので、必ず録音の前にガイドメロディやコーラスなどの
装飾音はOFFにしたほうがよいでしょう。
❷一般的に、カラオケルームのマイクはダイナミックマイクが多いため、雑音が入り
やすくなります。雑音が入りすぎないよう気をつけましょう。
❸カラオケのエコーは強すぎるため注意が必要です。エコーは低い設定で録音するの
が良いでしょう。
❹リバーブ(エコー)によって自然とビブラートがかかったような音になるので、
上手になったように聴こえますが、リバーブ(エコー)が強すぎると下手に聴こえ
ることもあるので注意が必要です。
リバーブは最小限にしましょう。
録音専用のレコーディングスタジオには、カラオケで使用されているダイナミックマイクと
違ってコンデンサーマイクが用意されています。
このコンデンサーマイクは性能が遥かに良くて、細かい音もクリアに拾うことができます。
またプロが使用する高価な機材が用意されていますので、クオリティに差がつきます。
予算があればもっともオススメの方法です。
防音設備も整っているので、ノイズが入る心配がありません。
注意点
❶費用がかかります。大きさにもよりますが最低でも1~3万円はみておいた方が良いです。
❷ボーカルの音質は問題ないですが、そもそもカラオケ音源の音質が悪いとせっかくの
レコスタが台無しになってしまいます。
ですのでカラオケ音源の音質にも注意しておきましょう。
❸ボーカルの録音クオリティはエンジニアの腕にも左右されます。
❹ボーカル録音実績の多いスタジオで録音できるとより高品質に出来上がりますので
電話で確認すると良いでしょう。
ライブ出演の予定がある人におススメの方法です。
映像であれば歌だけでなく、外見やステージングでの演出もアピールできます。
PA(音響担当)に録音、録画を事前にお願いしておきます。
一番難しくお金がかかる方法ですが、今後も自分でデモ音源や作品作りを続けていくなら
長い目で見たら安上がりで機材を使いこなす技術も向上していきます。
自宅でレコーディング出来るようにする為に必要な機材は・・・
❶パソコン
❷オーディオインターフェース
❸編集ソフト(DAW)
❹マイク(コンデンサーマイク)
機材によって仕上がりが大きく変わります。またこれらを使いこなすには、それなりの
技術も必要となります。
金額もかかりますし、技術も必要となってきますので、デモ音源だけでなく、
自分でDTMされる方や今後作品作りをされる方にオススメの方法です。
デモ音源だけの為にこの方法を選ぶのは、もったいないです!
弾き語りの録音の仕方(アコギやピアノなど)
「一発録り」と「別録り」の2つの方法があります。
一発録り👉楽器の音と歌声を同時に録音する方法です。
別録り👉楽器の音と歌声を別々に録音し、後から1つの音源として完成させる方法です。
演奏と歌の技術に自信がある人は一発録りでもよいでしょう。
別録りは確実に音源の作成ができますが、準備や手順を理解する必要があります。
また別録りをするにはDTM(デスクトップミュージック)の環境が必要となります。
録音機材の他、パソコンやDTMソフトが必要です。
レコーディングソフトの機能を使うことで、ボーカルだけの修正やギターだけの修正が
可能になります。
別録りの場合、歌とギター、どちらを先に録音しても構いませんが、ギターを先に
録音することでそのギターを聴きながら歌うことができます。
アコギの録音をする際には、マイク2本あれば音の奥行きを出すことができます。
余裕があれば準備することをおすすめします。
ボーカル録音する時に、自分が納得がいくまで何回でも録り直しできるとことが
別録りのメリットです。
レコーディングのテクニックとしてパンチイン、パンチアウトというテクニックが
あります。
パンチインはミスしたところだけを録り直すことです。
記録媒体と音源の提出について
録音したデータの保存には、CD-RやUSBメモリなどの記録メディアを使います。
最近では、インターネット経由で提出を受け付けるオーディションが増えています。
フォーマットするファイル形式に指定がないかを確認しましょう。
音声データなら「MP3」や「WMA」、映像なら「MP4」や「AVI」など、
さまざまな拡張子があります。
出来上がったデモ音源を郵送する時は「曲名」「曲順」「曲紹介」を同封すると
審査員が曲数や曲をイメージしながら聴けるので、思いが伝わりやすいです。
まとめ
曲選びから録音方法まで詳しく解説してきました。
自分の世界観が伝わる選曲、そして今の自分と将来を見据えた録音方法をチョイスして、
今できる最高の音源を提出し、次のステージを目指しましょう!!
デモ音源を作るときの注意点(まとめ)
・エフェクトや修正のかけ過ぎに注意しましょう。
・録音音量が小さくなりすぎないよう注意しましょう。
・雑音が多いのもNGです。
・音量が急に大きくなったり、複数曲を録音する場合、曲ごとに音量のバラツキが
でないように気をつけましょう。
・歌声だけでなくカラオケ音源の質も重要です。
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