将来、ミュージシャンやプレーヤー、音楽指導者になる!!
ボーカリスト、歌手を目指す実力のあるあなたは、音楽指導者になれるかもしれません。
現役の歌手やミュージシャンでも、自分の音楽教室を経営し、時には直接指導もしている
ケースは複数あります。
最終的にボ-カリストとして自立できるかはわかりませんが、将来的な選択肢として
「講師」「指導者」の道も、音楽に携わる仕事としてはとても魅力的だと思います。
例えば音楽教室で生徒を指導するというのも音楽で収入を得る手段の一つです。
今や音楽教室と言ってもヤマハなど大手から個人経営のところまで数多くあり、また最近
ではオンラインレッスンも普及し始めており、習いたい立場で言うとどこで習うかどんな
環境を選ぶか本当に迷ってしまいます。
音楽教室で働こうとする立場の人にとっても、どこが働きやすいか、収入など待遇が良いのか、
迷ってしまうのではないでしょうか。
この記事では音楽教室の代表格である「ヤマハ音楽教室」について掘り下げていこうと思います!!
ヤマハの講師としての働き方は?
ヤマハ音楽教室では「システム講師」と
「個人システム講師」の2つの働き方があるわ。
それぞれの違いは何なの?
これから順番に説明していくわね!
「システム講師」
全国展開している「YAMAHA音楽教室」の子供たちにグループレッスンや個人レッスンを行う
システム講師。子供たちに音楽の楽しさを教える仕事です。全国募集となります。
経験年次・取得グレード状況により担当できるコースが増えていきます。
グレード 4 級認定以上を取得されている場合は、ジュニアピアノコース 4~6、ジュニア
エレクトーンコース 4~6も初年度より担当できます。
レッスン業務に加えて生徒募集業務や運営業務も並行して教室スタッフとして働くこともできます。
「個人システム講師」
一番需要の多いピアノの個人レッスンをするのが個人システム講師です。
エリア限定募集となります。
システム講師同様、レッスン業務に加えて生徒募集業務や運営業務も並行して教室スタッフとして
働くこともできます。
全国募集とエリア限定募集の違いがあるんだね。
あとグループレッスンと個人レッスンと・・・・
講師になる為にどんな試験があるの?
じゃ、ヤマハ音楽教室講師資格取得試験(システム講師)
の募集要項のポイントを説明するわ。
(2023年度版)
ヤマハ音楽教室講師資格取得試験について(2023年度)
面接までの流れ
WEB エントリー(実技動画必要)→書類提出→筆記試験を終了された方を対象に面接を実施します。
面接について
大阪(ヤマハ音楽振興会 大阪事業所)、東京(ヤマハ音楽振興会 目黒本部)
またはオンラインにて実施。
応募条件
・学校卒業後にシステム講師を志望される方。
・ピアノまたはエレクトーン演奏グレード 5 級 および 指導グレード 5 級以上相当の
音楽力を有する方(ヤマハグレードを取得されていなくても応募できます)
・新卒・既卒、性別は問いません
ここで出てきたヤマハグレードって
なに?
ヤマハ音楽能力検定制度の事ね。
音楽を学ぶ人や指導する人が、自分の力を確かめながら
音楽力を身につけ、豊かな音楽表現に取り組むことを
目指した制度よ。
指導者を志す人は、5~3級の演奏グレードに合格することを
目指す必要があるの。
詳しくはこちら・・・ヤマハグレード
募集エリアについて
首都圏・関東甲信越エリア ・・・東京・神奈川・千葉・埼玉
東海エリア・・・ 愛知・三重・静岡
■近畿・中四国・北陸・沖縄県エリア・・・ 大阪・京都・滋賀・兵庫・広島・沖縄
試験内容について
①書類審査
②実技動画審査(自由曲と課題曲)
③筆記試験(適性検査 WEB 受検)
④面接
自由曲で使用可能な楽器は、
ピアノ(グランドピアノ,アップライトピアノ)、
エレクトーン(ELS02C,ELS-01C)、
管弦打楽器ってなってるの。
声楽の場合は、声楽曲の歌唱を提出することに
なっているわ。
合格後の契約・条件について
・ヤマハ音楽振興会と契約する準委任契約(個人事業主)となります。
・契約は1年ごとの更新です。
・レッスン報酬は担当生徒数・コース単価(グレード別)等に基づき支払われます。
・年次・年齢・取得グレード・レッスンの指導内容・指導活動と成果に応じたライセンス制度が
あります。ライセンスの取得に応じて、報酬や稼働を継続できる年数が変わります。
何となく契約や条件は分かったけど、具体的な収入の計算って
どんな感じなの?
具体的な収入は、基本的に歩合制で生徒一人の月謝が11,000円
だった場合、そのうちの40%~60%が講師に支払われているのよ。
その歩合はヤマハグレード(ヤマハの音楽能力検定制度)に
よって変わってくるわ。
グレードが高いほど%が高くなるのよ。
なるほどね。
でも初めて講師として働くとなると
いろいろ不安も多いよね・・・
そうよね。
でもいろいろなサポートも用意されているの。
合格後も説明会や映像視聴、
先輩から個別のアドバイスも受けられる
ので、初めての人でも安心して働ける
環境になっているわ。
詳しい募集要項はココを見てね↓
ヤマハ音楽教室講師資格取得試験 要項
ヤマハ講師の口コミ
でも実際講師として働いている人の
生の声もきいてみたいな。
いいことばかりじゃないと思うんだけど・・・
そうよね。
確かに音楽の楽しさや素晴らしさを教える
魅力のある仕事だけど、実際生活のこともあるし、
講師の人がどのように感じながら仕事をしているか
いくつか声を拾ってみたわ。
レッスン以外の業務に対する待遇がよくない
コロナ禍におけるレッス休校など、休業補償や病気、けがなどの時の保障が不満
シフトがあるなど縛りのある自由度の低い形態なのに、個人事業主という契約は矛盾している。
個人事業主だからこそ補償などがない。実態は雇用契約に近いのに・・・
(ヤマハという)組織に所属している以上、会社の考え方や方針に不満や疑問はあるが、
やっぱり好きな音楽の仕事ができることや生徒さんに音楽を教える素晴らしさは何にも
代えがたい。
生徒の数が収入に直結する厳しさがある。生徒の多い時はいいが、少ない時は生活出来ない。
補償や働き方、収入などいろんな不満もあるんだね。
レッスン外業務の報酬を求めて、講師の人々が労組を結成した
という新聞を見たことがあるよ。
いろいろな不満はあるみたいだけど、
社員ではなく個人事業主として契約している以上、仕方のない部分も
あると思うわ。
でもヤマハの方も講師の人が働きやすい環境を作ってあげることが
生徒さんの満足度を上げて、結局それが会社の利益に還元される
ということを考えてほしいわ。
ヤマハ音楽教室で習ってみた感想
私もヤマハの音楽教室で生徒として数年教えてもらいました。
個人の方に月謝を払ってレッスンも受けていた時期もあります。
いろいろなところでレッスンを受けたけれど、ヤマハは続けていてよかったと思いました。
それは以下の理由からです。
①とにかく習い事は先生が重要!(当たり前ですが)
個人レッスンでたった60分の授業でしたが、その限られた中でとても分かりやすく、
親身に教えてくれました。やりたい曲を言うと次のレッスンでは楽譜を手書きで用意
してくれたり、細かい気遣いもあり、とにかく親しみやすかったです。
※これはヤマハでなくとも個人のところも同じかもしれません。
②デカい教室だったので、音楽仲間が増えた。
発表会などが定期的にあり、その都度バンドメンバー募集があり、このようなイベントを
通じてヤマハの中で音楽仲間を作る事が出来たのはとても良かったです。
個人のレッスンではなかなかこういうのは無いですね。
③発表会の会場が良かった。
発表会はライブハウスでやるのですが、結構メジャーなプロがやるようなライブハウスを
貸切ってやってくれてました。こんなのは自分で立つことはまず無理です。
これはヤマハだから出来たのかもしれません。
私が感じたこれらの点は他の大手の音楽教室なら実現出来るのかもしれません。
【ヤマハ独特】というのはなかなか思い浮かばないです。
言い方を変えると「ヤマハ音楽教室」といっても他の音楽教室とあまり差が無いと言えます。
ただし、その先生が持っているスキルや指導力は、いろいろな教育システムを構築している
ヤマハだからこそ高いのかもしれません。
今回の記事で講師の募集や講師の不満なことなど書いてきました。
講師になるのも大変そうですがなった後も働く環境は厳しいものがあるのですね。
「この仕事が好き」という思いが無ければなかなか続けられないように思いました!!
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